廃棄物を「燃やす」時代から、「資源に変える」時代へ。
私たちHFPが事業の中核に据えるのは、画期的な廃棄物処理技術**「Urban-RIG 2000」**です 。これは、従来の焼却や埋立とは一線を画し、環境への負荷を最小限に抑えながら、廃棄物を価値ある資源へと転換する最先端のソリューションです 。

Urban-RIG技術が実現する3つの革命
Urban-RIG 2000は、単なる廃棄物処理装置ではありません。それは、循環型経済を具現化するための革新的なテクノロジーです。その主な特長は、以下の3点に集約されます。
1. 分別不要の「一括処理」
従来の処理施設では必須だった、手間とコストのかかる事前の細かな分別がUrban-RIGでは原則不要です 。紙くず、木くず、廃プラスチック、繊維くず、汚泥などが混ざった状態のまま一括で投入できるため、処理プロセスが大幅に簡略化され、運用コストを削減します 。
2. 環境負荷の極限までの「低減」
本技術は、酸素を使わずに高温で廃棄物を分解する「無酸素熱分解」方式を採用しています 。これは「燃焼」ではないため、地球温暖化の原因となるCO₂の排出や、発がん性が指摘されるダイオキシン類が原理的に発生しないクリーンな処理が可能です 。煙や臭気も極めて少なく、周辺環境への負荷を格段に低減できます 。
3. 価値ある「資源創出」
廃棄物は、ただ消えてなくなるわけではありません。Urban-RIGによって、価値ある資源に生まれ変わります 。
- 再生油: 廃プラスチック類は熱分解される過程で油分として回収され、施設の燃料やボイラー燃料、化学原料として再利用が可能です 。
- 炭化物: 食品残渣などの有機物は炭素分の多い固形物となり、土壌改良材や活性炭の原料としての活用が期待できます 。
- 金属・ガラス類: 熱分解されずに残った金属やガラス類は、そのままリサイクル資源として回収できます 。
熱分解のプロセス
Urban-RIG 2000の内部では、過熱水蒸気を利用した高度なプロセスが進行しています 。
- 投入・乾燥 混合廃棄物はそのまま炉に投入され、高温の過熱水蒸気によって効率的に乾燥されます 。
- 熱分解反応 酸素が遮断された状態で、500~900℃の高温で加熱され、廃棄物は分子レベルで分解されます 。燃焼は一切起こりません 。
- 資源化物の回収 分解過程で気化した油分は冷却・凝縮されて「再生油」に 。固形物は「炭化物」として、それぞれ分離・回収されます。
- 冷却・排出 処理後の固形残渣は、もとの投入量に比べ約5%まで大幅に減容化され、安全に排出されます 。
本技術を通じて、HFPはフィリピンが抱える深刻な廃棄物問題の解決に貢献するだけでなく、持続可能な社会と経済の発展をリードしてまいります。