フィリピンの廃棄物問題に、日本の技術で挑む。
HFPは、経済成長に伴い深刻化するフィリピンの廃棄物問題に対し、日本の先進的な環境技術を用いて解決策を提供する事業を展開しています 。私たちは、単に廃棄物を処理するだけでなく、それを価値ある資源へと転換させる「循環型ビジネス」を構築し、持続可能な社会の実現を目指します 。
中核事業:スービック産業廃棄物資源化プロジェクト
私たちの最初の、そして中核となる事業拠点が、フィリピンのスービック湾フリーポートに建設される産業廃棄物熱分解処理施設です 。
- 事業主体: 日本法人HFP (2026年初頭に現地法人HFPフィリピンを設立予定 )
- 処理技術: 最新の無酸素熱分解技術「Urban-RIG 2000」シリーズを採用
- 処理能力: 混合可燃性産業廃棄物を最大で日量200トン処理可能
- 建設候補地: スービック湾のレドンド半島が最有力候補地です 。
この施設は、地域の廃棄物処理需要に応えるだけでなく、環境負荷の低いクリーンな処理を実現するモデルケースとなります 。
私たちのサービス
1. 廃棄物処理サービス(ティッピングフィー) 工場などから排出される産業廃棄物を、処理量(トン)に応じた料金(ティッピングフィー)で受け入れ、適正に処理します 。法令を遵守し、安全な処分先を求める企業のニーズに応えます 。
2. 再資源化物の販売 熱分解プロセスから生成される再生油や炭化物を、希望する企業へ販売します 。特に再生油は、産業用ボイラーの燃料などとして高い需要が見込まれます 。
主な処理対象物
当施設では、以下のような多種多様な混合廃棄物を、事前の細かな分別なしで処理することが可能です 。
- 廃プラスチック類: 包装材、使用済み部品など
- 紙くず・木くず: 段ボール、梱包材、建設廃材など
- 繊維くず・ゴムくず: 古布、廃タイヤなど
- 有機汚泥: 工場の食品残渣など
- 混合ごみ: 事業所から出る一般ごみ(可燃物)
将来の事業展開:フィリピン国内からASEANへ
私たちはスービックでの成功をモデルケースとし、2030年のIPO(新規株式公開)を見据えた中長期的な事業拡張戦略を描いています 。
フェーズ1:フィリピン国内での拠点拡大
スービックで確立したビジネスモデルをパッケージ化し、フィリピン国内の主要地域へ展開します 。2030年までに5〜7拠点の国内ネットワーク構築を目指します 。
- 優先展開エリア:
- クラーク経済特区: スマートシティ開発が進み、廃棄物資源化の需要が高いエリアです 。2025年に第2拠点の開設を計画しています 。
- マニラ南部: 首都圏の既存埋立地が逼迫しており、新たな処理インフラが急務となっています 。2026年に第3拠点の開設を計画しています 。
- セブ: 海洋プラスチック汚染が問題視されており、持続可能な廃棄物処理が求められています 。2027年に第4拠点の開設を計画しています 。
フェーズ2:ASEAN地域への展開
フィリピンでの基盤を固めた後、経済成長が著しいASEAN各国へと事業を拡大します。
その他有望国: ベトナム、タイ、マレーシアなど、各国政府が廃棄物処理の高度化を国策として推進している地域への展開も視野に入れています 。
最優先ターゲット:インドネシア 膨大な人口を抱え、新首都(ヌサンタラ)建設計画に伴い持続可能なインフラ需要が高まっているインドネシアを最優先市場と位置づけています 。